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横浜市R様邸
外壁塗料の種類は非常に大まかに分類すると4種類に分けることができます。
これは塗料の主成分となる樹脂の種類によっての分類で、具体的には以下のとおりです。
・アクリル(6年〜7年)
・ウレタン(8年〜10年)
・シリコン(12年〜15年)
・フッソ (15年〜20年)
※()内は塗り替え時期の目安です。
塗り替え時期が長いほど、塗料のグレードは上がります。そして価格も高くなります。
つまりアクリル系樹脂塗料がいちばん安価で、フッソ樹脂系の塗料が高価になるわけです。
ただし、ひとつ系統をとっても溶剤タイプと水性タイプがあったり(溶剤タイプにも弱・強の違いがある)、形成される塗膜の硬さで見ても弾性タイプから硬性タイプがあり、さらに弾性塗料にも3回塗りの組み合わせによって微弾性〜高弾性となり、なかには厚塗り専用の弾性塗料まであります。
これに付加機能として低汚染性、防カビ性、防藻性、透湿性、断熱性、遮熱性といったものがついてきますので、外壁塗料の種類はかなり多いです。
したがって同じシリコン系でも1缶1万円を下回るものから3万円以上のものもありますので、シリコンだからウレタンより高いと一概に言えないところもあり、ウレタン塗装もシリコン塗装も工事価格で比較すると、さほど変わらないことのほうが多いかもしれません。
上記のように塗料を4つに分類したわけですが、それぞれの特徴を整理しておきます。
【アクリル系】
いちばん安価であり、新築住宅などでは指定がなければほとんどがアクリル系の塗料が使用されています。難点は汚れやすくクラックが生じやすいこと。
【ウレタン系】
アクリル系塗料の欠点を補うためにつくられた塗料で、アクリル系より塗膜が柔らかく仕上がり、下地の動きによく追随してくれる塗料です。
コストと性能のバランスから、戸建住宅の塗料としていちばん勧められる塗料です。
【シリコン系】
価格性能で、じつはウレタン系とさほど変わらないことが多いですが、一般的にはウレタン系より汚れにくいと言えるでしょう。
【フッソ系】
フッソ系塗料は、外壁より屋根材の塗料として採用されることが多い塗料。
住宅の外装全体の耐久性を考えて塗装にこだわる場合でも、屋根をフッソ塗装とし外壁部はシリコン系で止めておくバランスでも十分ですが、予算に余裕があるなら外壁にフッソ系塗料を使用するのも決して悪いわけではないです。もちろん塗膜のもちはもちろんトップクラスとなります。
なお塗料の系統をどれにするかは、やはり工事に掛けられる予算で決まってしまうでしょう。
ただし、塗膜のもちは建物の構造上のレベルや立地環境に左右されるため、論理上20年もつとされる金額の高い塗装を施しても、20年間1度も塗り替えしなくても済むとも限りません。
したがって、高価な塗料を使用してずっと放置するより、安価な塗料を使用しても10年程度の周期で塗り替えたほうが、美観の面でも建て物保護の面でも良い場合があります。
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